ホームレスの哀愁
その姿を見るだけで、涙が出る。
何故彼らは、こうなってしまったのか？
彼らにも、楽しく遊び回った子供の頃があっただろうに。
彼らにも、必死に何かに打ち込んだ学生時代があっただろうに。
彼らにも、希望に道溢れた就職活動があっただろうに。
彼らにも、必死に仕事をこなし、愛する家族と過ごした幸せな、時間があっただろうに。
何故、こうなってしまったんだろう？
彼らがいけないのか、それとも、この国がいけないのか···
ゴミを漁り、ボロボロの服を着て、よたよたと歩く彼らを他人事とは思えない。
何かの拍子に、ああなるんじゃないか？なんて、ことを思ってしまう。
俺は貧乏だけど、仕事もある。家族もいる。
そして、家がある！
金持ちにはわからないかもしれないけど、帰る家があるだけで幸せなのかもしれない。
この国は、何故、彼らを助けないんだろう？
この国にはびこる宗教団体は、何故、彼らを助けないんだろう？
この国で遊び呆けている金持ちは、何故彼らを助けないんだろう？
日本人は、助け合いながら生きていく民族ではなかったのか？
この国は、どうか、してしまっている。
天皇は、被災者を訪問するが、ホームレスの所にはいかない。
何故？
一番、手を差し伸べて欲しい人間の所にはいかない。
何故なんだ？
国民の象徴であるはずの天皇はホームレスに会おうとしない。
ホームレスは日本人ではないのか？
首相も同じだ。
選挙にいけない人間は、日本国民ではないのか？
票をいらないやつらは、死んでもいいと考えているんだろうか。
宗教だって同じ。
金を渡さない人間は、助けるに値しないんだろうか？
皆が幸せになるために、宗教は存在しているんではないのか？
この国は、底辺の人間には、冷たい。
優しく、助け合う国民性？
違うな。
見返りがなければ、手を差し伸べない国民性だろう。
困った人がいて、助けるためには、後々なんらかの見返りを見据えている。
そういう国民なんだろう。
日本人は、何故こうなってしまったんだろう？
本当に困っている人がいる。
そういう人に手を差し伸べる。
そういう人間になりたいもんだ。
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